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第39章

水原念が近づいてきた瞬間、鈴木直哉の心と体は彼女の香りと曲線美に完全に魅了された。

彼女がつま先立ちして唇を寄せてきたとき、鈴木直哉の目には水原念の艶やかな赤い唇、完璧な顎のライン、すらりとした首筋、繊細な鎖骨、そして彼の視点から見下ろせるゴールドのキャミソールドレスから覗く深い谷間、さらにその谷間に垣間見える赤い点しか映らなくなった。

この光景のすべてが、彼の意志力を試すものだった。

だが今の状況では、自制する必要はなく、本能のままに行動すればよかった。

鈴木直哉は目を閉じ、頭を下げてキスをした。

二人は五年間夫婦だったが、最近は離婚話で揉めており、鈴木直哉は怒りに任せて彼女の体...