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第20章 会社の福利厚生

翌朝早く、藤原真央は目を覚ました。日課の朝の運動を済ませ、皆の朝食も買って来た。

塚本恭平は寝室で昨日着ていた洗濯していない服を眺め、眉をひそめた。

この服を着るべきか迷っていた。

アシスタントは塚本社長が本当にここに住むとは思っていなかったため、主寝室のクローゼットには寝間着が一組しかなかった。

塚本恭平は顔を曇らせながら電話をかけた。

「服を何着か持って来い」

アシスタントは眠気まなこで時計を見ると、六時五十分。

携帯の画面に表示された「塚本社長」の文字を見た瞬間、目が覚めた。

「かしこまりました。すぐに参ります」

一方、藤原真央が朝食を持って階下に着くと、スーツの山を...