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第18章 思い上がった女

もう大きくなったのに、姉ちゃんに体を洗ってもらうなんて、男女の違いも考えないといけない時期だ。

「だめよ、一人で転んだらどうするの?私も一緒に行くわ」

藤原真央の心の中で、弟はまだあの成長しきれない男の子のままだった。

二人は最も親しい間柄で、一生弟の体を洗い続けることになっても彼女は厭わなかった。

「お姉ちゃん、もういいよ。僕一人でできるから」

翔太は断りたかったが、お姉ちゃんの好意を断る言葉が見つからなかった。

「私が手伝おう……」

塚本恭平が後ろから声をかけた。

姉弟は揃って驚いた様子を見せた。

「いや……大丈夫です、恭平さん。僕一人で……」

藤原翔太がお姉ちゃんに...