彼の鉄のような腕が私の腰に回され、壁に押し付けられた。

「離して！」私は歯を食いしばって言った。

「今ここで」彼は耳たぶに唇を這わせながら近づいてきた。
「お前を無理やり抱いて、美しい声で悲鳴を上げさせることだってできる」彼は低い声で囁いた。

私は息を呑み、腰から彼の手を振り払おうともがいた。
「結局お前は俺の妻なんだろう？」彼はからかうように、歯で優しく私の肌を噛んだ。
私の中で奇妙な熱が湧き上がり、それを抑えようと必死だった。

「ダンテ、離して！」私は怒りを込めて言った。
ゆっくりと彼は首筋から顔を上げ、私と向き合った。
彼は指先で私の唇を撫で、悪魔のような笑みを浮かべた。

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愛。犯罪。情熱。強い女性主人公。

ロシアマフィアのドンの娘、活発で大胆不敵なアリーナ・フョードロフは、父親の意向で望まない結婚を強いられる。そして花婿は他でもない、最も強力で危険なイタリア系アメリカマフィアのカポ・デイ・カピ、恐れられし存在のダンテ・モレッリだった。

ヨーロッパとアメリカ全土に勢力を持ち、無数のカポや幹部を自在に操る彼は、冷酷無比に裏社会を支配している。命令に背く者は容赦なく始末し、危険な犯罪の人生を送るための訓練を重ねてきた。

しかし、衝動的で自立心の強いアリーナ・フョードロフと出会った時、それらは全て意味を持たなくなる。

父親の罪に対する復讐を望むダンテと、果たして愛は芽生えるのか？それともアリーナは彼の冷たい心の壁を壊し、彼を膝まづかせることができるのか？


彼のマフィアの花嫁

アリナ
ダンテを熱心に見つめていた、私が結婚を完成させる準備ができていると告げた瞬間。
欲望と情熱が彼の鋼のようなエメラルドの瞳を曇らせ、彼は低く掠れた声で「くそっ」と呟いた。それはとても色気があり、私の秘所がうずくほどだった。
ダンテは本当に美しい人間だった。彼の容姿のすべての部分が完璧に見え、彼のズボンに形成された大きな膨らみを見て、彼のものも大きいだろうと分かった。
くそっ。私は卑猥な考えを抱いていた。その思いに顔が赤くなった。
ダンテはすぐに私の顎から首筋まで湿った口づけを続けながら、イタリア語で掠れた声で何かを言った。彼が言っていることは何も理解できなかったが、彼が低く官能的に...

55話