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112話

「ホワイト・デッドネットルだ」とライアンは答えた。

キャロラインは知識があるふりをした。「薬草よね?」

「ママも知ってるの?」ライアンは嬉しそうに驚いた。

キャロラインは焦った。「ええ、少しだけよ」

「じゃあ、この薬草が感染症の治療と解毒の両方ができることも覚えてる?」ライアンは期待を込めて尋ねた。

「そうだったわね」キャロラインはさらに不安になりながら答えた。

ネイサンの目は鋭く、彼女の考えを見透かそうとしているようだった。

キャロラインは冷静さを装い、内心では関わってしまったことを後悔していた。

「では蚊に刺されたときにホワイト・デッドネットルを使うことにも賛成ですか?」ネ...