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76話

「彼はあなたを捕まえたの？」

「証拠不足だったけど、もし疑い始めたら、私のすることすべてが難しくなるわ」

フリングループで何か問題が起きれば、たとえ彼女のせいでなくても、非難は自然と彼女に向けられるだろう。

今回、カルビンは本当にリースを窮地に追い込んでしまった。

「ごめん、僕は頭が良くないのは分かってるよ。でも君のそばにいて学ぶから、いい？愛してるから、今回だけは許してくれ」

「次があるなら、チームから外すわよ」

リースは電話を切り、怒りに震えていた。

電話の向こうで、カルビンは胸をなでおろし、危機一髪だったと感じていた。

リースが秘密基地に到着すると、ドアロックに指紋を押し、顔をスキャン...