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203話

マルコムは無言でリースを階段の上へ運んだ。アリッサはその場で呆然と立ち尽くし、やがて信じられないという声を上げた。

「うそでしょ!」

二人は車の中でヤッたんだ!リースがあんなに疲れていたのも当然だわ。お兄さんを疑っていた人たちに言ってやりたい、これはまさに伝説級だよ。

この調子だと、アリッサは考えた、そのうち嬉しい出来事があるかもしれない。自分は叔母になるのかな?少なくとも可愛い子と遊べて退屈しなくなるだろう。

彼女は上機嫌で歩いていると、ちょうど出てきたエヴァリーと鉢合わせた。エヴァリーはアリッサの間抜けな笑顔を見て、軽蔑的な視線を投げかけた。

「今度はどんな男とネットで知り合ったの?誰...