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第568話あなたがいてくれれば何も怖くない

「それでアリゾナに家を買いたい、その上、私に金を無心するのか。それではトミーがヒモになってしまうではないか？」とトーマスは言った。

「ちょっと違うのよ、少なくともトミーの考えではね」

「お前は本当に彼のことを考えてやるんだな」トーマスは心が張り裂けそうだった。何年もかけて育ててきた娘の心は、今や完全にトミーのものだ。

「私には娘がお前一人しかいないし、私ももう年だ。ただ、もっと近くにいてほしいだけなんだ。お前の家も、車も、彼の仕事も、全部私が用意してやれる。それでは不満か？」

「でも、私はただアリゾナに家が買いたいだけなのに、パパは助けてくれないの？」

「お前と話していると、まるで壁...