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第528章:心配しているのは世界で彼だけ

その時間から夕食に出かけるには、もうかなり遅かった。ジリアンは、トミーが他の料理を好まないかもしれないと気遣い、彼にパスタをご馳走した。

「こんな時間に食事をしたことは一度もない」食事をしたかどうかにかかわらず、トミーは午後八時以降は決して何も口にしなかった。

「私にとっては普通のことよ。一日の楽しい時間はこれから始まるんだから」ジリアンは言った。

「夜更かしは良くない」

「ええ、夜更かしが良くないなんて誰でも知ってるわ。でも、あなたみたいに自制心のある人はそういない。私もこれからは改めるようにするわ」

トミーは黙っていた。

「右腕、怪我してるんでしょ。食事できるの?」

「大丈夫...