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372話

その言葉を聞いて、コーマックは一瞬言葉を失った。

「じゃあ、質問するわ。あなたが心理カウンセラーになったのは私のせい?」ロウィーナはすぐに付け加えた。「嘘はなしよ、正直に答えて」

「ああ」コーマックは認めた。「君がうつ病と闘って、自殺しようとしているのを見たとき、自分を責めた。それに、グリフォンを見返したかったから、思い切って心理学者になったんだ」

「つまり、私たちは運命の相手なのね」ロウィーナは満面の笑みで言った。「どれだけ離れていても、最後は必ず一緒になるのよ」

ロウィーナは彼の腕の中に身を寄せ、その瞬間、世界で一番幸せな女の子だと感じた。

これまでずっと忘れられなかった彼も、彼...