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366話

その夜はステラにとって完全な悪夢だった。本当に耐え難いものだった。彼女はアラリックの一つ一つの呼吸を数え、時計のように秒を刻んでいるようだった。

初めてステラは、一晩がこれほど永遠に感じることがあるのだと悟った。まるで漆黒の闇の中を走り続けるようだった。

永遠に走り続けているような感覚で、完全に疲れ果て、かろうじて持ちこたえているような状態で、ようやく光の一筋を見つけたように感じた。

夜明けがようやく訪れると、ステラはもうベッドにいられなくなった。彼女は起き上がり、身支度を整えてキッチンへ向かった。

眠れないのなら、アラリックのために心のこもった朝食を作ろうと決めた。アラリックが階下に...