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354話

前回と同じように、ニールはすぐに現れた。まだ3回目の会合だったが、前回の集まりの後では、まるで古い友人が再会したような感じで、全く気まずさはなかった。

「それで、電話で言っていた件は何だ？」アラリックは尋ねた。

「まだステランの誘拐事件についてだ。上層部が首を突っ込んできて、この2日以内に片付けろと迫っている」ニールは明らかに怒っていた。アンブローズを追及する証拠が何もないからだ。

「驚かないよ」とアラリックは言った。

ニールは憤慨していた。「犯人が誰か分かっているのに、それを証明する証拠がないなんて、本当に腹が立つ！」

「アンブローズは狡猾な奴だ。ファーイースト・インターナショナル...