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193話

第193章 ガラテア、運命を信じますか?

カスピアンは突然エリサに対して言葉を失い、笑いと涙が止まらなかった。彼は真剣に彼女に説明していたのに、エリサには彼がナンセンスを言っているようにしか思えなかった。

「エリサ、本気だよ、嘘じゃない。僕はハリーじゃなくて、カスピアンなんだ」

エリサは言った。「目を覚まして、あなたはハリーよ」

「僕はカスピアンだ」

「あなたはハリーよ」

「違う、僕はカスピアンだ」

「あなたはハリーよ!」

結局、カスピアンは抵抗をあきらめるしかなかった。「わかった、僕はハリーだよ」

「ほら、言ったでしょ、まだ私をだますつもりだったのね」エリサは得意げな顔を...