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第860章招待状を受け取る

アリスはすぐにダイアナに電話をかけた。「ねえ、デビュタントボールへの招待状を持っている人を知ってる?私をこっそり連れて行ってくれる人、いないかな?」

『どんなことがあっても、絶対に入らなきゃ。たとえ誰かに連れて行ってもらう形になってもいい。怒りを晴らすにはそれしかないんだ。』アリスは心の中でそう思った。

ダイアナにはそのような社交界の友人はほとんどいなかった。彼女の友人の中では、アリスが一番成功している存在だった。他の友人はみな、下層の社交界に属する者たちばかり。ダイアナ自身も、家族のコネクションがあるからこそデビュタントボールに参加できる身分だった。だから、アリスに二枚目の招待状を見つけ...