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836話

クリスは背もたれに寄りかかりながら言った。「昔は、助監督どころか、監督のアシスタントにすぎなかったんだ。このストーリーを捨てたのは、子供っぽすぎると思ったからさ。ただの『努力は成功につながる』とか『失敗は成功の母』みたいな話だったからね」

彼の声はやや荒くなった。「あの頃の自分は本当に自惚れていた。ストーリーを書き直して、同じヒロインやキャラクターは残したけど、もっとドラマチックな要素を入れたんだ。彼女は本当に彼女を愛してくれる男性と出会い、二人は幸せに暮らし、彼女はチャリティーに寄付して、道路や橋を建設し、家族を許す...完璧だと思っていた」

「それからエスメ監督に出会って、二年間一緒に...