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778話

デレクはリーダーを見て言った。「この妊婦さんの状態がよくない。今すぐ病院に連れて行かないと、もたないかもしれない。この二人のお客さんを出してやって、俺たちがここに残るってのはどうだ?」

リーダーはタバコを一服吸い、デレクを見つめた。「へぇ、そうかい?」

彼は笑い、デレクを何か潜入捜査の新人だと思った。「お前ら正気か?たとえ場所を交換しても、あの人たちはお前のことなんて覚えてないぞ。お前が死んでも、あいつらは自分が生きてるってほっとして、ちょっと泣くくらいだ。それだけの価値があるのか?外にいるあの警官、お前の上司だろ?無謀すぎるぜ」

デレクは首を振った。「俺は警官じゃない。ただの一般人だ。...