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701話

二人の大物が逮捕されても、ダイナミック・エンターテインメント・メディアの業務は何事もなかったかのように進み続けた。

まるで何の影響もなかったかのようだった。すべては既に決まっていたのだ。

同社のベテランであるフィニアンは自然と社長の椅子に滑り込んだ。

その知らせを聞いたフィニアンは、興奮のあまり数日間眠れないほど舞い上がっていた。すべての書類に署名して正式に決まった後でさえ、まだ夢を見ているような気分だった。

フィニアンはただ副社長の座にしがみつくことだけを望んでいたのであって、ダイナミック・エンターテインメント・メディアの社長になるなど百万年経っても考えていなかった。しかし、彼の夢は...