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372話

一時間後、ロザリーは救急室から車椅子で運び出された。医師が出てきて、マスクを外し、ナタリーを見た。「ご家族ですか?」

ナタリーは急いで駆け寄った。「娘です」

医師は言った。「今は安定しています。腎臓に持病があるんですね。薬を飲み忘れたことで昏睡状態になりました。必ず時間通りに薬を飲むよう気をつけてください」

ナタリーは尋ねた。「ありがとうございます、先生。今の状態はどうですか?」

医師は答えた。「回復の兆候は見られますが、これからは気をつけてください」

ナタリーはうなずいた。「わかりました。そうします」

ナタリーは病室へ向かった。ロザリーはまだ意識がなく、様々なチューブと点滴につな...