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第1299話好きなリクエストをする

個室にて。

レベッカはコートを脱ぐと、ナタリーに微笑みかけた。「本当は、朝の便に乗るはずだったんだけど、急遽あるCEOと国際的な提携の話をすることになってね。うちのブランド、海外でも好調で、それで遅れちゃったの。お昼にやっと着いて、空港から直接お店に来たのよ」

ナタリーは丁寧な言葉を返した。「おめでとうございます。事業がまた一歩前進したのですね」

国際的な提携は、ずっとレベッカの夢だった。

「ナタリー、実は、あなたに相談したいことがあるの」レベッカは少し焦っていた。

ナタリーの表情を窺う。彼女は普段、話が通じやすい相手ではあるのだが。

ウェイターがディナーを運んできた。

ナタリー...