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1018話

突然、誰かがナタリーの名前を呼んだ。

キャシディーの表情が曇った。それはナタリーのせいではなく、彼女の隣にいるヘザーのせいだった。

彼女は眉をひそめ、ルーシーを見た。

ルーシーも同じく驚いていた。ヘザーとナタリーがどうやって入ってきたのか見当もつかなかった。エルズワースと彼のチームが場所を警備しているはずで、招待状なしでは誰も入れないことになっていた。

ナタリーは部屋を見回し、キャシディーを見つけると、微笑みながら歩み寄った。

「今日がレイノルズ夫人の誕生日だと今日知ったの。遅れてごめんなさい」とナタリーは言い、ヘザーに向き直った。「レイノルズ夫人にプレゼントを渡して」

もはや誰も...