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498話

公園の真ん中には、人工の湖があり、その隣には小さな東屋が建っていた。しばらく歩いた後、二人は休憩することにして東屋に腰を下ろした。湖の水面には光が映り、まるで水中で星が瞬いているように見えた。

東屋の反対側には、カップルが寄り添って座り、ささやき合っていた。しばらくすると、レイチェルは彼らがキスをしているのに気づいた。彼女は急いで視線を下げ、ニコラスの腕を引っ張って立ち去ろうとした。

ニコラスは不意を突かれたが、反対側で何が起きているのかを見て取った。彼はレイチェルについて東屋を出た。

レイチェルの顔は赤くなっていたが、幸い夜で、公園の街灯は薄暗く、はっきりとは見えなかった。

ニコラス...