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500話

彼女の感謝の言葉にカスピアンは興奮を覚えた。彼は笑って言った。「まだ少しは良心があるんだな。私は寛大だから、前回ボディーガードになることを断ったことは気にしないよ。もう忘れよう。恥ずかしがる必要はない。私は恨みを親切で返す優しい人間だ」

テイトはこの件について罪悪感を抱いたことがなかったので、黙ったままだった。

疲れ果てたテイトは目を閉じた。傷は痛かったが、二日間眠っていなかったので、それでも眠りにつくことができた。

テイトが眠りについたのを見て、カスピアンは思いやりある行動で電気を消した。窓から月の光が差し込み、テイトの顔に淡い光を投げかけ、彼女の完璧な美しさをより一層際立たせていた。...