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368話

フィネガンの顔に初めて言葉を失った表情が浮かんだ。「もう寝た方がいいよ」

アティカスは笑いを押し殺し、カスピアンは気まずそうに頭をかいた。「フィネガン、君は本当に頭がいいね。一瞬前はシビルの話をしていたかと思えば、次はセラフィーナ、そして駒やマスターマインドの話だ。君の思考についていけないよ」

「そんなに知る必要はない。自分のことだけ気にして、ちゃんと食べて飲んでればいい」フィネガンはそう言うと、アティカスに向き直った。「会議を開こう」

「はい、フィネガン」アティカスは仕事に取り掛かるため外に出た。

カスピアンは先ほどのビデオのことを考えると、思わず鳥肌が立った。

彼は優しい心の持ち主...