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ザ・イレブンスパート2

美味しい香りが私の感覚を刺激する。目を少し開けると、辺りはすでに暗くなっていた。部屋を見渡すと、ニコラが別のソファで丸くなり、音量を小さくしたタブレットで何かを見ている。その隣ではテイラーが本を読んでいる。私は起き上がり、目をこすってから頭上で腕を伸ばした。その動きに気づいて、テイラーとニコラは二人とも顔に笑みを浮かべて私の方を見た。

「どれくらい寝てたの?」私はかすれた声で尋ねる。

「一時間半くらいかな」テイラーが答える。

「寝言言ってたわよ」ニコラがくすくす笑いながら教えてくれた。

私は恥ずかしさのあまり口に手を当てる。「ええっ!何て言ってたの?」

「ブラウニーのレシピみたいに...