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ザ・セブンス・パート3

バンドがついに壮大なアンコールを終えるまで、私たちはそのままでいた。テイラーの腕の中で体を回し、彼の目を見上げる。「ありがとう、テイラー」と私は静かに言った。「最高の夜だったわ」私は身を乗り出して、テイラーの唇に優しいキスをした。テイラーは両手を私の顔に持ってきて、親指で私の頬を優しく撫でた。何か言いたそうなのに、何かが彼を躊躇わせているようだった。私はテイラーの目を見つめ、彼が考えていると願う言葉を口にするよう心の中で促したが、そうはならなかった。彼は頭を少し振って考えを整理しようとしているようで、私の心は沈んだ。

「家に帰ろうか、アブス」とテイラーは静かに言い、私は失望感を押し殺して、...