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二十二

なぜだか昼寝のつもりが壮大な十四時間の睡眠になってしまった。夕方から夜中にかけてどうやって眠り続けたのか全く見当もつかないけれど、朝の五時に目を覚ましてテイラーが隣でいびきをかいているのを見つけた時、今までで最高の睡眠を取れたような気分だった。ここ数日、ビーンの動きがかなり穏やかになったことが確実に助けになったと思うけど、同時に何か問題があるのではないかという心配も消えない。

彼女は私の肋骨の下側を素早く蹴って安心させてくれて、私は痛いところをさすりながら思わず笑顔になる。「ありがとね、ビーン」と誰も起こしたくないので静かにつぶやく。ベッドから抜け出し、キッチンへ歩いていってお茶を一杯入れて...