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第十七です

「おもらしした?」スティックスは愕然として私を見つめる。もう、テイラーがこの話をやめてくれればいいのに。彼だってパニックになって何が何だか分からなくなっていたくせに、大して上手く立ち回れたわけじゃないのに。

「うん」と私は顔が熱くなるのを感じながらつぶやく。私はコンサバトリーのお気に入りの椅子に丸くなって、遅い朝の日差しを楽しんでいた。まあ、スティックスがジュヌヴィエーヴと一日と一晩を過ごして戻ってくるまでは楽しんでいたんだけど、テイラーが彼女に昨日の出来事を話し始めたんだ。

「アブス、それって、マジでひどいね」とスティックスが言う。彼女はテイラーと私の間を見ながら、鼻にしわを寄せて嫌悪感...