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ザ・テンスパート2

一日が過ぎ去り、私はやることリストの項目を一つ一つ片付けていった。ベアは私に「ローマは一日にして成らず」と言い、明日までできることもあると言って速度を落とすように言うが、物事を片付ける必要があると伝えると、ただ微笑んで頷くだけだ。彼女は私の言い訳を見抜くほど、私のことをよく知っている。

私がオフィスに座っていると、玄関のドアが開閉する音が聞こえた。時計を見ると、ちょうど6時を過ぎたところだ。昼食時にテイラーからテキストが来て、物事がゆっくり進んでいると聞いて以来、彼からの連絡はなかったが、階段を上がってくる疲れた足音から判断すると、彼にとっても長い一日だったようだ。

リビングルームに向かお...