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第585章：11年前、誰かを救ったのではなく投獄された

ナサニエルの顔はすっかり顰め面になっていた。

沈黙は同意を意味していた。

セシリーの怒りが燃え上がり、彼女は噛みつくように言った。「じゃあ、あなたはオーレリーを愛しているの？それとも愛していないの？」

その言葉は重すぎた。彼はそうは思わなかった。

もし愛しているなら、彼女が辱められたとき、ただ石像のように立っているのではなく、彼女を守り、大切にするはずだ。

もし彼女を愛しているなら、オーレリーを蔑ろにして、自分の望むものを手に入れるためだけにリリアンとの結婚に同意したりしないはずだ。

でも、なぜオーレリーが去ろうとしたとき、彼はあんなに取り乱したのだろう？

なぜ彼女が「あなたのた...