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第576話生きたまま埋葬された

「おい、そこにいて、どこにも行かないでね。オーレリーがあとで寄るから。俺はブレイズを確認しに行くよ」セシリーは、ホテルの部屋にローワンとグリフィンが留まるよう確認してから出かけた。

外では、ブレイズが黒い車に寄りかかり、連続してタバコを吸っていた。彼の黒い服は夜の闇に溶け込んでいた。

彼が三本目のタバコに火をつけるころには、セシリーは彼に水のボトルを手渡していた。

「飲む?」彼女は手を上げて尋ねた。

ブレイズは一瞬躊躇してからボトルを受け取り、キャップを開け、セシリーに返してから自分は別のボトルをごくごくと飲み干した。

セシリーは近づき、暗い空を見上げた。「何を見てるの?」

「星だ...