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第252話ダリアンがセシリーのために全力を尽くす

「セシリー、少し具合が悪いんだ。手伝ってくれないか?」セシリーは男の端正な顔を見上げた。その顔は彼女の顔にとても近かった。セシリーが助けを求められて躊躇していると、男は彼女の手を掴み、彼の体のある部分に置いた。セシリーは即座に目を見開いた。

ダリアンは黙って彼女の髪を梳かし、指を髪の間に滑らせながら、うつむいた彼女の頭に優しくキスをした。三十分以上経って、セシリーはようやくバスルームから解放された。乾かしたばかりの髪が再び濡れていた。

ダリアンも続いて出てきて、今やスーツを着ていた。冷たく優雅な雰囲気を漂わせ、粋な紳士の姿だった。バスルームで彼女の手を押さえつけ、彼の肉体的欲求を満たすよう...