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第216話ついに彼女を見つけた

「ドアを閉めて」

ブレイズが去った後、クエンティンはすぐにドアを施錠させた。

ブレイズが彼を見た時の冷たい視線から、身震いが止まらなかった。

この瞬間、彼は自分の行動が行き過ぎていたことを悟った。

ブレイズは狂人だ。自分の用事を済ませた後で戻ってきて彼を始末するかもしれないのだ!

...

ブレイズは取り戻した薬草を白髪の老人の前に置いた。老人はそれらを注意深く調べ、匂いを嗅いでから頷いた。「これだ」

老人は驚いて言った。「どうやってこんなに早く取り戻したんだ?」

ブレイズは視線を上げ、蒼白い唇が少し上がった。「余計な話はいい。早く彼女を治療しろ」

「わかった」

老人はブレイ...