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禁じられた欲望

ライアン

地下室に足を踏み入れた瞬間、俺の二人の友達は急いで姿を消そうとした。カイルは突然、スマホで何か面白いものを見つけたようにし、ジャックは命がかかっているかのように画面から目を離さなかった。空気中に張り詰める緊張感がほとんど肌で感じられたが、彼らを責めるつもりはなかった。この二日間、俺は話しかけてくる人間に誰彼構わず当たり散らしていたのだから。

ただのストレスや疲れだと自分に言い聞かせていたが、心の奥底では何が—というよりも誰が—その原因なのか、はっきりわかっていた。プロムの夜以来、他のことを考えることができなかった。特に、今は短い茶色の髪と罪そのものの味がする唇を持つあの女のこと以...