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ストーリー6-教師のルールに従う

第一章

私は子供の頃、学校が大好きだった。

別に先生にゴマをすり過ぎるような生徒ではなかったけど、クラスで一番になるために間違いなく一生懸命勉強した。五年生くらいからは、ほとんどすべての授業で、自分がどうやってその授業を教えるかを想像していたほどだ。

誰かが自分の仕事をうまくできていないと、それが気になって仕方がなかった。

私は腕にファイルを抱えて学校内を歩いていた。キャンパス全体は静かで、廊下をさまよっている数人の教師以外は誰もいなかった。嵐の前の静けさのようで、心地よかった。

頭の中ではアイデアが次々と湧き上がっていた。

いずれは中学校の理科の先生になりたかった。子どもたちに私たち...