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第17話

マリリン視点

私は深くため息をつき、ベッドの上で彼を抱きしめようと体を回転させた。まるで彼が私の唯一の生命線であるかのように抱きしめようとしたが、代わりに空っぽのベッドに手が触れた。

眉をひそめて目を開けると、彼がさっきまでいたはずのベッドの反対側が空になっていた。

くそっ、私はため息をついて深呼吸した。

なんて馬鹿なんだろう、私は。

彼はもう出て行ってしまったに違いない。

ああもう、何を考えてるんだろう?

私は……私は……

頭を振って、ベッドの上に起き上がり、まだ裸の自分の体に掛け布団を巻きつけた。

唇を噛みながら腕を組んだ。

また、起こってしまった。

本当に起こってしまったんだ。

そし...