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第100話

第16章

ホテルへの車中、二人の間には熱のこもった眼差しと緊張感に満ちた沈黙が流れ、時折ニックがルーシーの太ももに触れる度に、彼女の血管を期待の震えが走った。冷静さを保とうと最善を尽くしたにもかかわらず、彼女は彼の存在が放つ磁力的な引力と、彼女を丸ごと飲み込みそうな圧倒的な欲望に抗うことができなかった。

ようやくホテルに到着すると、ニックは時間を無駄にせずルーシーを自分のスイートルームへと案内した。彼の触れる手が彼女の体に興奮の電流を走らせる。二人が部屋に入ると、空気は緊張感でパチパチと音を立て、ベッドサイドランプの柔らかな灯りが豪華な調度品に影を落としていた。

清潔な白いシーツとふわふ...