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第804話まだ許せない

アデラインは呆然としてレオを見つめた。

「あなた……今日会うのが私だってわかってて、母のために祈るって同意してくれたの?」

彼の落ち着いた様子から、彼女が来ることを予期していたのだろうと思われた。

「ああ」レオはかすかに微笑んで答えた。「君の友達が全部教えてくれたんだ」

アデラインは少し黙っていた。「ありがとう」

どうりでリンダがあんなに興奮していたわけだ。親切な人がお母さんのために無料で祈ってくれると話していたが、結局のところ、レオはずっとそれが彼女だと知っていたのだ。

「どういたしまして。ただ手助けしたかっただけだ」レオはアデラインに真剣な眼差しを向けた。「でも、君はまだ僕の質問に答えてく...