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第24話

私はマスターの部屋を出て、洗面所へ向かい髪を結びます。鏡の前に立ちながら、彼の褒め言葉を思い出し、自然と唇に笑みが広がります。

彼との逢瀬は私の息を奪い、体はまだ快感で脈打っています。しかし同時に、混乱と憧れの気持ちが私の心を引っ張ります。

私に何が起きているのでしょう?私は自ら進んで彼に身を委ね、想像もしなかった方法で彼に支配されることを許しています。でも私を捉えているのは肉体的な繋がりだけではなく、彼への深い感情なのです。

最初からこの関係は一時的なもので、彼が永遠に私のものになることはないと分かっていました。それでも日が経つごとに、ただの服従者以上の存在になりたいという願望が強くな...