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第12話

昼食の準備を終えながら、私の心はマスターのオフィスでの待ち合わせへの期待で一杯だった。彼の存在、その支配と制御を再び感じることを思うと、背筋に震えが走る。彼に服従することから生まれる魅力と奇妙な喜びを否定することはできない。

食事の最後の仕上げをしてから、私は急いで身だしなみを整え、彼の前に出ても恥ずかしくないようにする。時間が過ぎるごとに興奮は高まり、太ももの間の湿り気が高まった興奮を絶えず思い出させる。

屋敷の外に出ると、黒塗りの車が待っていて、運転手がドアを開けて立っていた。私は車に乗り込み、不安と欲望が入り混じる感覚を覚える。

マスターのオフィスへの道中、車内は緊張した沈黙に包ま...