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第462話永遠に付き添います

「嫉妬しているの? それとも怒っているの?」と、サラはレイモンドの様子に何か尋常でないものを感じ取り、彼との距離を詰めようとしながら訊ねた。

レイモンドはさりげなく彼女を避けた。「時間はいくらでもある」

サラはその言葉が気に入っていた。マーガレットとなった今、彼の心を射止める時間はいくらでもあるのだ。

彼女は名残惜しそうに車を降り、ヒューズ邸へと入っていく己の姿を見守った。

サラはヒューバートからの電話を受けた。

「彼にまたあの薬を飲ませてくれるか?」

「ええ」とサラはため息をついた。幸福感に浸っていたのに、ヒューバートの声がその喜びを唐突に断ち切った。

「では、良い知らせを待っているよ、サ...