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第457話もちろん、それはあなたを殺すためです

ヒューズ邸、書斎にて。

ドアは固く閉ざされていた。

机の上には冷たいランプが一つだけ置かれ、ぼんやりとした黄色い光を放っている。

レイモンドは窓際に立っていた。濃い緑色のローブが、彼の長身で威圧的な姿を際立たせている。彼は降りしきる雪を眺めていた。最初は小さな雪片だったが、次第に大きなものへと変わっていった。

窓ガラスには薄っすらと霧が立ち込めていた。

レイモンドの顔はこわばっていた。マーガレットが戻ってきて、すぐそばにいるというのに、なぜか以前にも増して孤独感と圧迫感を覚えるのか、彼には理解できなかった。

彼は机の上から、マーガレットがくれたばかりの白いビタミン剤の瓶を手に取った...