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第368話よく聞いてください、私は一度だけ教えます

マーガレットは完全に呆然としていた。頭は真っ白で、目は大きく見開かれていた。

彼女は目を閉じているレイモンドを驚きの表情で見つめていた。

二人はとても近く、これまで以上に近い距離にいた。

彼女の心臓は激しく鼓動し、普段よりもずっと速く打っていた。

ビリビリとした電気のような感覚が、少しずつ彼女の神経に広がっていった。

マーガレットは以前のことをあまり覚えておらず、レイモンドのことも知り合ってから二日も経っていなかった。それなのに、彼の親密すぎる行動に対して、不快感や嫌悪感を抱くことはなかった。

彼女の体は彼の触れ方を拒まなかった。

しかし、レイモンドが突然キスをしてきたことに、少...