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第298話

「じゃあ、教えてくれ、何が悪かったんだ？」レイモンドは無表情で尋ね、さりげなくズボンの裾をずらした。

イヴリンは狙いを外した。

イヴリンの長くカールした付けまつげと繊細なメイクに涙が溢れた。「昨日、ハワード様に対して不適切な考えを持ってしまいました」

「それだけか？」レイモンドは目を細め、興味深そうに尋ねた。

イヴリンは必死に考えたが他に思い当たることがなく、困惑した表情を浮かべた。

レイモンドは嘲笑した。「お前は侮辱してはならない人を侮辱したんだ！」

「誰のことですか？」イヴリンは一生懸命考えたが、レイモンド以外に侮辱した人物が思い浮かばなかった。

レイモンドは鼻で笑った。「昨...