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第124話

マーガレットは願い事をして目を開けると、レイモンドが目を閉じて願い事をしているのを見て驚いた。彼がそういったことを信じているとは思っていなかった。

流れ星が空を横切る中、レイモンドは願い事を終え、大学から車を走らせた。

マーガレットは黙って窓の外の景色や木々が過ぎ去るのを見つめていた。

レイモンドは静かにハンドルを握り締め、日の光が彼のハンドサムで無表情な顔に降り注ぎ、ますます読み取れない表情となっていった。

食料品店を見つけると、マーガレットは翌朝の材料を買う必要があると言った。

レイモンドは車を停め、シートベルトを外し始めた。マーガレットは眉をひそめた。「私一人で行けるわ。あなた...