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第356章

ジョセフは何気なくマスクを掴むと、それを顔につけ、まるでそこの持ち主であるかのように待合エリアへと歩いて戻った。出口では、高性能カメラがアトラクションで絶叫する観光客の顔を次々と撮影していた。

大勢の人々が画面の周りに集まり、腹を抱えて笑っていた。「おい、あのおじいさんのヒゲ、飛んでったか？」

「これ最高だよ！今朝剃り忘れたのかな？」

「なんであのおじいさん、どこかで見たことあるような顔してるんだ？絶対どこかで見たことあるよ！」

ジョセフがシドニーとエディと一緒に通りかかると、群衆がテレビ画面に釘付けになって、カメラの高画質映像を見ているのに気づいた。

一連の写真の中に、ジョセフは自...