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第708話

「彼女が全てを忘れてしまったとしても、まだお母さんとして望むかい？」アレクサンダーは階段に座り、ストロベリーを抱きながら独り言を呟いていた。

ストロベリーは彼が何を言っているのか全く分からず、ただ退屈そうに周りを見回していた。彼女はもう階段に留まりたくなかった。あまりにも退屈だった。

アレクサンダーはストロベリーの落ち着きのなさに気づき、溜息をついた。「彼女が出てくるまで待とう。それから行こう」

ストロベリーはすぐに両手を振り、彼の足を踏んで顔を叩いた。

アレクサンダーは彼女をそのままにしていたが、すぐに後ろから慌ただしい足音が聞こえてきた。彼はストロベリーを抱き上げて振り向き、イライ...