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第410話

「褒めないで。私、自慢して喜んじゃうわ」彼女は思わず想像してしまったが、彼がただ彼女をからかっているだけだと分かっていた。

「ハリントン夫人、なぜ突然顔を赤らめているの？熱でもあるのかな？」アレクサンダーは冗談めかして言った。

「何がしたいの？」ヴィクトリアは尋ねた。

彼女は怒って彼を睨みつけた。

アレクサンダーは彼女の目を一瞥し、胸から心臓が飛び出しそうな気がした。

彼は本当にヴィクトリアの感情を揺さぶることができた。それは簡単なことではなかった。

そして彼女の繊細な手が無意識に彼の胸に置かれていた。

その感触は素晴らしかった。

彼は本当に彼女にずっとそこに手を置いていてほし...