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第128話

キスの場所は予想外だったが、彼はそれを奇妙に満足できるものだと感じた。ほんのりとピンク色を帯びた彼女の首筋の白い肌には、致命的な魅力があった。そんな繊細な肌に軽くキスをするだけで、跡が残るだろう。

抗えず、彼は見下ろし、磁石のように引き寄せる声で囁いた。「君がイチゴを好むと聞いている。君だけのために一つ残しておこうと思ってね」

彼の言葉が空気中に漂う中、彼の唇は彼女の首に留まり、優しく吸った。

ヴィクトリアの唇から小さな嗚咽が漏れた。彼女の手は背中で拘束され、不快なほど硬直した姿勢を維持することを余儀なくされていた。

ついに彼は彼女を解放し、彼女の首にできたイチゴのようなキスマークを満...