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第610話

「オーブリー!」

フリーダはオーブリーが怒って出て行った後、ようやく我に返った。

階下で大きなドアの音がした。

フリーダは慌ててバルコニーに駆け寄り、オーブリーが車に乗り込み、素早く走り去るのを見た。

その光景に、フリーダは歯がゆさのあまり拳を握りしめた。

今日はオーブリーに無謀な行動を取らないよう説得するために来たのに!それを達成するどころか、ロクサーヌに仕返しをする考えを与えてしまった。彼女が一人で向かえば、間違いなく騒ぎを起こすだろう!

フリーダは急いで階段を駆け下り、ロクサーヌの家へ向かうオーブリーの車を追いかけた。

一方、ロクサーヌと子供たちはオーブリーの家で起きたことを知る由...