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第460話

消防隊が鎮火を確認し、許可を出した後、ロクサーヌはようやく炎に包まれた研究所に近づくことができた。

近くで見た瞬間、彼女の心は沈んだ。

朝からずっと心配で気が気ではなかった。昨日やっと手に入れた薬草がすべて失われてしまったのではないかという不安に押しつぶされていた。

悲しいことに、最悪の悪夢が現実となった。火事が発生したのは、まさに薬草が保管されていた倉庫だった。

昨日取得したばかりの薬草だけでなく、以前から備蓄していた他の薬草もすべて灰となってしまった。

幸いなことに、コルビーが時間内に助けを呼び、火が他の区域に広がるのを防ぐことができた。

「これは…」ロクサーヌの隣に立ったコルビ...